日本駐在の南官杓(ナム・グァンピョ)大使は離任を前に、菅義偉首相との面会を調整していましたが実現しませんでした。
2019年5月に着任した南大使は、日本駐在韓国大使としての1年8か月あまりの任期を終え、16日に韓国に帰国しました。
通常、韓国の大使が離任する際には、日本の首相との面会を行ってきましたが、今回は見送られたため、日本のメディアは、元慰安婦の賠償判決などに対する日本政府の不満が反映されたものだと分析しています。
南大使の後任である姜昌一(カン・チャンイル)大使は、来週着任するものとみられます。
一方、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は今月14日、離任することが決まった韓国駐在の富田浩司(とみた・こうじ)大使を大統領府青瓦台に招き、面会しています。
富田大使は先月25日、アメリカ駐在大使に任命され、後任にはイスラエル駐在の相星孝一大使が内定されましたが、着任日程などはまだ明らかになっていません。
これと関連し、自民党の外交部会では、元慰安婦の賠償判決に対抗し、新たに起用された相星大使の着任の見送りなど、対抗措置の検討を求める決議文の案を採択し、近く決議文を日本政府に提出する予定だということです。