朴槿恵(パク・クネ)前大統領などへの贈賄罪で実刑が言い渡され、判決後に拘束されたサムスングループ経営トップの李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長は21日、獄中メッセージを発表しました。
李副会長の差し戻し審の判決公判は18日、ソウル高等裁判所で開かれ、朴前大統領とその知人崔順実(チェ・スンシル)受刑囚にグループの経営権継承を支援してもらう見返りとして、298億ウォンもの賄賂を贈った罪などが認められ、懲役2年6か月の実刑が言い渡されました。
サムスン電子は21日、李副会長が弁護人を通じて、サムスングループの経営を監視するために発足した「サムスン遵法監視委員会」の活動を引き続き支援する意向を示すとともに、委員たちに対して「本来の役割を果たしてくれるよう」呼びかけたと明らかにしました。
裁判所は差し戻し審で、遵法監視委員会について「実効性の基準を満たしたとは認めがたいため、量刑を決める上で参考条件とするのは適切でないと結論付けた」と説明しました。
このため、一部ではサムスンが遵法監視委員会の維持する名分が立たなくなったのでないかとの見方が出ていましたが、李副会長が委員会の活動に対する支援を続ける意志を明らかにしたことで、今後の展開に注目が集まっています。
★2021年2月11日修正