韓国政府は新型コロナウイルスの感染防止対策「社会的距離の確保」のレベルを調整する考えを示しました。ただ、5人以上の集まりを禁止する措置ついては来月の旧正月を見据えて延長する見通しです。
権徳喆(クォン・ドクチョル)保健福祉部長官は、25日に行った記者会見で新型コロナウイルスの「第3波」は減少傾向にあるとして、今月末で終了する現行の「社会的距離の確保」について「レベル調整の必要性を認識しており、関連省庁や自治体、防疫分野の専門家などの意見を聞いている」と述べました。
一方、去年12月23日からとられている5人以上の集まりを禁止する措置は、延長するかどうか検討中だということです。
この措置について権長官は「感染の最も大きな要因『個人間の接触』を遮断するうえで大きな効果があった」としながらも、「家族が集まる伝統的な旧正月の文化などを考慮すると、延長すべきかどうか悩ましい。専門家らの意見を聞いて決めていきたい」と語りました。
権長官はさらに、来月からワクチン接種が始まる際にも、社会的距離の確保や防疫ルールの順守は維持されるべきだとの考えを強調しました。