アメリカのバイデン政権発足後、初めて行われた外相会談で、韓国は韓半島問題を、アメリカは韓米日3か国の協力を強調しました。
康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は27日、ブリンケン国務長官との間で電話会談を行ないました。
外交部によりますと、両長官はバイデン政権においても北韓の核問題が喫緊の課題である点で合意し、この問題を解決するために緊密に協議していくことで一致したということです。
一方、アメリカ国務省はこの日の電話会談について、報道資料のなかで「両長官は韓米同盟を持続することの重要性を確認した」とする一方で、「ブリンケン長官は、韓米日3か国の協力を持続することに対するバイデン大統領の意志を強調した」とする内容を付け加えました。
韓国の外交当局の発表にはなかった韓米日3か国の協力が言及されたことについては、バイデン政権の中国に対するけん制の一環であるとする見方が出ています。
アメリカ国務省は、ブリンケン長官は27日、日本の茂木敏充外相との電話会談でも韓米日3か国協力の重要性を強調したと明らかにしています。
ブリンケン長官は、オバマ政権で国務副長官を務めていたころ、韓米日の協力強化に携わった経験もあることから、慰安婦判決などで悪化している韓日関係の改善に今後どれだけ関与するかに注目が集まっています。