北韓に駐在するロシアのマツェゴラ大使は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための国境封鎖が長引き、平壌(ピョンヤン)では生活必需品さえも購入が難しいと、ロシアメディアのインタビューで明らかにしました。
アメリカの政府系メディア「自由アジア放送」が伝えたところによりますと、マツェゴラ大使は、ロシアのインタファクス通信のインタビューで、「国境封鎖が長引き、平壌では小麦粉、砂糖など生活必需品さえも購入が難しくなっている」と話したということです。
マツェゴラ大使は、「やっとのことでサイズの合う服と靴を見つけても、値段が以前より3、4倍も高いため、ロシア大使館の職員たちは、子どもの服や靴を互いに交換しながら暮らしている」と話しました。
また「もっとも大きな問題は、医薬品が足りないことだ。北韓は十分な医療インフラが整っていないため、唯一できることは、新型コロナの流入を水際で阻止することだということを公然と認めている」と述べました。
さらに「北韓当局の感染防止措置によって、北韓に住む外交官や国際機関の職員らは平壌からほかの地域への移動が禁じられ、外交官の子どもたちは大使館の外には出られなくなっている」と伝えました。