アメリカの大手格付け会社、ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、韓国のことしの経済成長率の見通しを3.1%とし、去年11月に示した見通しを据え置きました。
ムーディーズは今月24日に発表した報告書で、G20=主要20か国のことしの経済成長率を5.3%と見通し、去年11月に示した4.9%から上方修正しました。
このうち、韓国の今年の経済成長率は3.1%と、前回の見通しを据え置きました。
先進国のうち、ことしの経済成長率の見通しが前回より上方修正されたのはアメリカだけで、4.2%から4.7%に上方修正されました。
ムーディーズは「景気刺激策によって、アメリカがことしから来年にかけて、世界のサービス需要の回復をリードするものとみられる」という見通しを示しました
一方、新興国、10か国については、ことしの経済成長率を7.0%と見通し、去年11月の見通し、6.1%から上方修正しました。このうち、中国の今年の経済成長率は7.0%、インドは13.9%と、大幅な成長を見通しています。
ムーディーズは、「ことしから来年にかけて、G20はいずれも経済成長を果たすものとみられるが、新型コロナに対する政治的リーダシップや、医療システム、財政政策などで国別に違いがあったため、持ち直しの速さには、相当な差があるだろう」と説明しました。