韓国駐在日本大使として着任した相星孝一(あいぼし・こういち)大使は、2週間の自己隔離を終えて、26日午前、外交部庁舎を訪れ崔鍾建(チェ・ジョンゴン)第1次官と面会して、信任状の写しを提出しました。
面会で、崔鍾建次官は、「両国関係がぎくしゃくしているときこそ外交当局間の円滑なコミュニケーションが重要だ」として、今後緊密にコミュニケーションすることを呼びかけました。
これに対し、相星大使は、「在任中、両国間の人的交流、協力関係の修復などに貢献できるように努力する」と応えました。
相星大使は、元徴用工や旧日本軍慰安婦をめぐる韓国裁判所の判決について、日本政府の立場を説明し、これに対して崔次官は韓国政府の立場を説明する一方で、過去の歴史問題と両国間の協力を切り離して考え、未来志向的な協力を拡大していくべきだと強調しました。
相星大使は今月12日に韓国に到着し、新型コロナウイルスの感染防止措置に従って2週間、自主隔離していました。
相星大使の在韓日本大使館での勤務は、今回で3回目となります。
相星大使は1983年に外交官生活を始め、1999年に一等書記官として、2006年には政務公使として韓国に派遣され、合わせて4年2か月間勤務し、韓国語を流暢に話せるということです。