軍に服務中に、男性から女性への性別適合手術を受け、強制的に除隊されたピョン・ヒスさんが3日、自宅で亡くなっているのが見つかりました。
警察によりますと、今月3日、ピョンさんが利用していたカウンセリングセンターから、ピョンさんと連絡が取れないという通報があり、消防がピョンさんの自宅に駆け付けたところ、ピョンさんが自宅で亡くなっているのが見つかったということです。
現場に遺書はなかったということで、警察が死亡の詳しい経緯について捜査を続けています。
2019年に京畿道(キョンギド)にある陸軍部隊に服務していたピョンさんは、休暇中に、海外で男性から女性への性別適合手術を受けた後、軍に復帰し、女性として服務を続けることを希望しましたが、軍は、ピョンさんを心身障害3級と判定し、2020年1月、ピョンさんを除隊することを決めました。
強制的に除隊されたピョンさんは、去年2月、陸軍本部に、除隊の取り消しを求める人事請願を起こしましたが、軍はこれを棄却しました。
そのあともピョンさんは諦めず、去年8月、大田(テジョン)地方裁判所に、陸軍参謀総長を相手取って、除隊の取り消しを求める訴訟を起こし、来月15日に、初の口頭弁論が行われる予定だったということです。