漢江(ハンガン)の水質改善に向けた「水質汚染総量制度」を2020年まで8年かけて行った結果、漢江の水質が大きく改善されたことがわかりました。
「水質汚染総量制度」とは、2013年から2020年にかけて実施されたもので、河川に流れ込む汚染物質の量の許容値を設定し、汚染物質の量が許容値を上回った地域では開発が制限するなどして、水質の改善を図ってきました。
ソウル市が、水質汚染総量制度が終了した2020年末に漢江の水質を測定した結果、水中に含まれるリンの総量=無機及び有機リン化合物の総量を意味するT-P=全りんは、1リットル当たり0.114㎎でした。また微生物が水中の汚濁物質を分解する際に必要とする酸素量を意味するBOD=生物化学的酸素要求量は1リットル当たり2.8㎎でした。T-PとBODは、数字が低ければ低いほど水質が良いことを意味し、いずれも環境部が目標として設定した数字より低く、漢江の水質が望ましい水準であることがうかがわれます。
ソウル市は、今年下半期から2030年にかけて行う「水質汚染総量制度」の第2段階の計画を発表する計画で、漢江を様々な魚種が生息するきれいで安全な川にするため、多様な水質改善策を模索する考えを示しました。