中央防疫対策本部によりますと、新型コロナウイルスの感染者は7日までに新たに668人が確認され、累計で10万6898人になりました。一日の感染者が600人を超えたのは2月18日以来です。
 新たな感染者668人のうち、国内での感染は653人で、残りの15人は海外からの入国者でした。死者は4人増えて合わせて1756人になりました。
地域別には、ソウル196人、京畿道（キョンギド）173人、大田（テジョン）61人、仁川（インチョン）44人などでした。
一方、ワクチンの接種者は、103万人あまりとなりました。
丁世均（チョン・セギュン）国務総理は7日、新型コロナウイルス感染症対策を話し合う中央災害安全対策本部の会議で、首都圏を中心に発生した集団感染が、先週から全国各地で同時多発的に続いていると明らかにしました。
特に、感染経路が不明な患者も増えているため、今のような傾向が続き、流行の「第4波」が発生すれば、ワクチン接種にも支障が出てしまうとして強い懸念を示しました。
そのうえで、政府の感染予防対策「社会的距離の確保」の現行レベルの適用が週末に終了するため、来週以降の対策について慎重に検討していると説明しました。
また、地域社会に隠れた感染を迅速に発見するため、ウイルス検査を拡大すると明らかにしました。
具体的には、「社会的距離の確保」のレベルや症状の有無と関係なく、誰でも全国の保健所で無料で検査を受けられるようになるということです。
ただ、防疫当局は、ウイルス検査を拡大しても、全国民に対するPCR検査の義務化などの措置は考慮していないということです。