アメリカのノババックスが開発した新型コロナウイルスワクチンについて、政府は、ワクチンの安全性を十分に確認したうえで、導入する方針を示しました。
「ワクチン導入タスクフォース(TF)」のペク・ヨンハチーム長は13日の会見で、ノババックスのワクチンについて、使用許可が出る前に導入することは考えていないと述べました。
ペクチーム長は、ノババックスのワクチンは、現在海外や国内で安全性を確認するための検証が行われているとして、ワクチンの安全性が十分に検証されてから導入する方針を示しました。
一方、前日の12日には、 文在寅大統領が、ノババックスワクチンについて、早ければことし6月に発売され、7月から9月までに2000万回分が供給される予定であると明らかにしていますが、今回の発表で、ワクチンの導入が遅れるのではないかという指摘が出ています。
これについてペクチーム長は、政府は当初、ノババックスワクチンを年内に4000万人分導入することを計画しており、前日の政府の発表は、ワクチンの原材料の供給問題が解消され、7月から9月までに2000万回分を生産できるということを説明したものだったとして、ワクチンの導入時期は、需給状況によって調整される可能性があると話しました。
ノババックスは現在、EU=ヨーロッパ連合やイギリスなどと使用許可を得るための試験を行っているということで、ペクチーム長は、 韓国国内で海外と同時期に、使用許可を出すことができるよう、韓国の製薬会社、SKバイオサイエンスと協議を進めていると説明しました。