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国際

中国国営メディアに韓国観光広報が掲載 「限韓令」解除に繋がるか

Write: 2021-04-19 15:03:23Update: 2021-04-19 18:52:57

Photo : YONHAP News

中国共産党機関紙「人民日報」系の新聞「環球時報」が、韓国の芸能人が登場する韓国観光に関する広報記事を掲載したことで、K-POPや韓国ドラマなど韓流文化の中国への流入を制限する、いわゆる「限韓令」解除への期待が高まっています。 
12日付の環球時報には、韓国の男性アイドルグループ「EXO」が朝鮮王朝の宮殿・慶熙宮(キョンヒグン)を背景に撮影した韓国観光の広報が掲載されました。
広報は韓国を体験し、過去と現在を感じてみようという内容です。
中国国営メディアが韓国観光の広報を掲載したのは、2017年3月に高高度迎撃ミサイル・サードの韓国配備に対する報復措置が取られて以来初めてです。
釜山(プサン)や江陵(カンヌン)など主な観光地を紹介する広報が、これからも5回にわたって掲載される予定です。
環球時報はこれまで、キムチや韓国の伝統衣装「韓服(ハンボク)」の起源が中国だと主張する誤った記事を掲載してきました。
なかでもBTS=防弾少年団が、アメリカの関係発展に貢献した人に贈られる「バン・フリート賞」を受賞した際に行ったスピーチの内容を歪曲して伝えるなど、韓国に対する攻撃的な報道を続けてきました。
中国国営メディアは中国政府の意向に沿っているため、今回の広報は意味があるという見方が出ています。
中国に詳しい専門家は、「中国政府が韓国、なかでも韓国観光への扉を開くというシグナルを送ったものとみられる」と話しています。
韓国と中国は来年の国交樹立30周年を控えて、首脳間の電話会談や外相会談を通じて、文化交流の重要性を重ねて確認しています。
しかし、サードの韓国配備に対する報復措置として取られた「限韓令」はまだ解除されておらず、韓国と中国の合作映画やドラマ40本あまりの上映の見通しも立っていません。
今回の韓国観光広報が、一過性のイベントに終わるか、「限韓令」の解除に繋がる糸口となるかに関心が集まっています。

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