与党「ともに民主党」の新たな代表に当選5回の宋永吉（ソン・ヨンギル）議員（58）が選ばれました。 
宋氏は2日に開かれた党大会で、35.6%の得票率を獲得し、2位の洪永杓（ホン・ヨンピョ）議員とは0.6ポイントのわずかな差で代表に選ばれました。
宋氏は、仁川（インチョン）市長などを歴任し、現在、国会で外交統一委員長を務めています。党内では、外交通として知られ、比較的派閥色が薄いと評価されています。
宋氏は当選後の演説で、「ともに民主党を一つにまとめ、次期大統領選挙でも勝利する」としたうえで、「今回の党大会で示した、不動産、ワクチン、半導体、気候変動、韓半島の平和と繁栄の5つの重点課題の解決に向けた糸口を見出すのに集中する」と強調しました。
新たに選出された指導部は、来年3月の次期大統領選挙の公認候補選びを公正に行うほか、文政権から離れた民心を取り戻すために党の刷新という課題を抱えています。
新たな指導部には、文在寅（ムン・ジェイン）大統領に近い議員が多く含まれ、改革を進めるにはスピードの調整が必要だとしてきた宋氏が、中断なき改革を求める強硬派をどうまとめていくかに関心が集まっています。
一方、「ともに民主党」の新代表の選出を受けて、最大野党の「国民の力」は、「国民生活に集中する与党の姿を示すことを期待する」と述べ、野党「正義党」は、「立法において、独走ではなく、協力を期待する」とコメントしました。