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社会

新型コロナワクチンで「集団免疫の獲得は難しい」 ソウル大教授

Write: 2021-05-03 13:49:33Update: 2021-05-04 07:58:57

新型コロナワクチンで「集団免疫の獲得は難しい」 ソウル大教授

Photo : YONHAP News

韓国政府は、新型コロナウイルスの集団免疫を今年11月までに獲得することを目指して、ワクチンの接種を進めていますが、専門家から、集団免疫の獲得は難しいという見解が示されました。 
新型感染症中央臨床委員会の呉明燉(オ・ミョンドン)委員長(ソウル大学感染内科教授)は3日、国立中央医療院で開かれた懇談会で、「新型コロナウイルスは土着化するだろう」という見方を示しました。
呉委員長は、「人口の70%がワクチン接種を受ければ、集団免疫を獲得することができるといわれているが、そうならないだろう。2次感染を予防する有効性95%以上のワクチンはまだ開発されていない。ファイザーのワクチンの有効性が95%というのは、発症を予防する効果であり、感染を予防する効果ではない」と指摘しました。
また「集団免疫を獲得したとしても、重症化するリスクの高い高齢者や基礎疾患のある人は、依然として気を付けなければならず、感染またはワクチンの接種で得た免疫が、どれほど続くかも明確になっていない」と話しました。
さらに「変異したウイルスが現れていることや、ワクチン接種を受けたにもかかわらず感染した人が出ていることにも、注目する必要がある」として、ワクチンの接種率の低い地域に変異ウイルスが現れ、それが集団免疫を獲得した地域に流れ込むことに懸念しました。
呉委員長は、こうした多様な要因を踏まえて、新型コロナウイルス感染症の終息や集団免疫の獲得は難しいと結論づけました。
呉委員長は、「新型コロナウイルスは、結局、インフルエンザのようにワクチンを接種しながら、うまく付き合っていくしかないだろう。国のワクチン接種に関する戦略は、『ウイルスの根絶』から『被害の最小化』に焦点を移し、重症化するリスクの高い人をウイルスから守ることに集中しなければならない」と強調しました。

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