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経済

モデルナ製ワクチン サムスンバイオロジクスが韓国で受託生産へ

Write: 2021-05-24 12:40:24Update: 2021-05-24 13:14:19

モデルナ製ワクチン サムスンバイオロジクスが韓国で受託生産へ

Photo : YONHAP News

韓米首脳会談の成果として、韓国のバイオ医薬品大手、サムスンバイオロジクスがアメリカの製薬会社モデルナと、新型コロナウイルスワクチンの受託生産契約を結びました。 
サムスンバイオロジクスは、海外で製造されて、韓国国内に持ち込まれたモデルナのワクチンの原液を、瓶に詰めて包装する工程を担うことになります。
ことし7月から、数億回分を生産し、世界中に供給する予定です。
政府はこれによって、ワクチンの国内への供給がさらに安定化するものと期待しています。
韓国の製薬会社、SKバイオサイエンスも、すでに受託生産契約を結んでいるノババックスと、研究・協力を強化することになりました。
ただ、韓国に輸入されるワクチンの規模や日程は、これまでに決定されたものと変わりがないということです。
アメリカが提供することを決めた韓国軍55万人分のワクチンについては、今後、国防部や疾病管理庁などがアメリカ側と日程の協議に当たる見通しです。
一方、韓国とアメリカは、共同開発・研究や協力などを盛り込んだ「グローバルワクチンパートナーシップ」を結びます。
ワクチンを瓶に充填するだけの受託生産から脱するため、国立保健研究院は、モデルナと了解覚書を締結し、メッセンジャーRNA(mRNA)という遺伝物質でできているワクチンの研究で互いに協力するということです。
政府はこうした協力を通じて、韓国が新型コロナワクチンの生産拠点となり、世界のワクチン問題の解決に貢献できると期待しています。
ただ、モデルナのワクチンの製造技術の移転ではなく、単なる包装工程の担当に過ぎないことや、韓国に輸入されるワクチンの量の増加につなげられず、具体的な日程も示されたなかったことについては、「残念」だと指摘する声が出ています。
また、関心が集まっていたワクチンスワップをめぐっては、韓米両国の間では、「韓国より状況の悪い途上国への支援が急務」という意見が交わされたということです。

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