IAEA＝国際原子力機関が福島第一原子力発電所の汚染処理水の海洋放出の過程を検証するために設置した検証チームに韓国の専門家が含まれたことがわかりました。
韓国政府はこれまで、検証チームに韓国の専門家を含めるべきと主張してきましたが、これを受けてIAEAは国内の放射性物質の権威、キム・ホンソク博士を検証チームに招待しました。
キム博士は放射性物質の分析・評価分野の権威で、韓国政府がIAEAに推薦していた人物です。
キム博士は現在、国連放射線影響科学委員会の韓国代表として活動していて、2018年にあるメーカーのベッドから基準値を超える放射性物質ラドンが検出され問題になった際も危険性の検証に参加しました。
IAEAは、キム博士に送った招待状で「日本政府の海洋放出計画が透明で安全に行われるかを監視・審査する作業を手伝ってほしい」と要請したということです。
一方、検証チームには、これまで日本の計画を強く批判してきた中国の専門家も含まれました。
検証チームの具体的な検証日程は公開されていませんが、東京オリンピック・パラリンピックの開幕前に最初の会議が開かれる見通しです。