文在寅(ムン・ジェイン)大統領が東京オリンピックの開幕式に参加するため日本を訪問する場合、日本政府は首脳会談を開催する方向で検討を行っていると、毎日新聞が8日、報じました。
毎日新聞が日本政府の関係者の話として伝えたところによりますと、韓国は韓日首脳会談を前提とする文大統領の東京オリンピック開幕式への参加を提案し、日本側も開催国のおもてなしの一環として韓国側の要求を受け入れる意向を示しているということです。
ただ、日本側は、韓国側が韓日関係改善のための具体的な方策を提示しなければ、形式的な短い会談になるだろうとして、首脳会談の開催は韓国側の対応次第だという姿勢を示していると、毎日新聞は伝えています。
去年9月の菅首相の就任以降、韓日間で首脳会談は開催されていません。
先月、イギリスで開催されたG7サミット=主要7か国首脳会議に合わせて韓日首脳会談が行われるかどうかに注目が集まっていましたが、結局、実現しませんでした。
韓国側の水面下での接触にもかかわらず、日本政府が歴史問題の解決を会談の前提条件としていることから、大統領府青瓦台内部では日本訪問を疑問視する声も出ています。
これに先立って青瓦台は7日、文大統領の東京オリンピック開幕式参加について「韓日首脳会談やその成果が見込めるなら訪日を検討する可能性はある」と明らかにしました。
青瓦台の高位関係者によりますと、文大統領が訪日するかどうかの決定は来週以降に行なわれる見通しだということです。