韓国では新型コロナウイルスの「第４波」の勢いが収まらず、１日の感染者は1700人を上回り、再び過去最高を更新しました。
中央防疫対策本部によりますと、新型コロナウイルスの感染者は21日までに新たに1784人が確認され、累計で18万2265人になりました。
１日の感染者は、前日に比べ506人も増加し、去年１月に国内で感染者が発生して以来、過去最高を記録しました。
新たな感染者1784人のうち、国内での感染は1726人で、残りの58人は海外からの入国者でした。
地域別には、ソウル599人、京畿道（キョンギド）450人、仁川（インチョン）126人と、首都圏だけで1175人（68.1％）に上っています。
また、首都圏以外では、釜山（プサン）100人、慶尚南道（キョンサンナムド）86人、大田（テジョン）72人、江原道（カンウォンド）54人などで、合わせて551人でした。
首都圏以外の感染者が500人を超えたのは、去年２月から３月にかけて、大邱（テグ）などで大規模なクラスターが発生して以来、初めてです。
死者は７人増えて2060人になりました。
夏休みシーズンを迎えてリゾート地を中心に人の移動が増えることや、変異ウイルスのデルタ株の感染が拡大しているため、感染の規模は今後も拡大するおそれがあると見られています。
首都圏に出されている感染防止対策「社会的距離の確保」は、もっともレベルの高い現在の第４段階が25日に終了する予定となっていて、政府は今週末まで状況を見てレベルを調整するかどうか決めるとしていますが、現在のような状況が続けば現行の第４段階が維持される可能性が高いと見られています。