韓国の国債の格付けについて、世界3大信用格付け会社のフィッチ・レーテイングスは、これまでと同じ4番目に高い「AA-、安定的」に据え置きました。
フィッチは、去年3月以降、新型コロナウイルスの感染状況などを踏まえ、イギリスやフランス、カナダ、アメリカなど18か国の格付けと見通しを下方修正しています。
韓国の格付けを据え置いた理由についてフィッチは、「韓国政府のパンデミックに対する効果的な管理をはじめ、輸出の好調による力強い経済回復が当分韓国の信用度を維持する見通しだ」としたうえで、「最近新型コロナの感染者が増加したことで感染防止対策が強化されたものの、ワクチンの急速な普及や第2次補正予算などに後押しされ、下半期にも消費回復が続くと予想される」と説明しました。
フィッチは、韓国の経済成長率をことし4.5%、来年3%と予想し、従来の見通しを維持しました。
政策金利については、最近韓国銀行が金融引き締めのシグナルを送っているため、ことし1回、来年は2回、それぞれ0.25％ずつ引き上げると予想しました。
フィッチの格付けについて企画財政部は、「韓国経済の強いファンダメンタルズ（基礎的条件）と力強い回復力に対する海外の信頼を改めて見せてくれた結果だ」とし、世界３大信用格付け会社とされるスタンダード・アンド・プアーズとムーディーズ、そしてフィッチが、韓国のことしの格付けを過去最高水準に据え置いた」と明らかにしました。

★2021年７月29日修正