韓国の国家宇宙委員会は、10月に予定されている韓国国産ロケット「ヌリ号」の打ち上げについて最終承認しました。打ち上げ日は来月末に決まる予定です。
科学技術情報通信部は12日、国家宇宙委員会を開き、ヌリ号の打ち上げ許可の審査結果などについて議論を行ったと明らかにしました。
これに先立って、17人の外部の専門家で構成された「打ち上げ許可審査委員会」は、ヌリ号の使用目的や安全管理、宇宙事故の発生に備えた財政負担能力などを審査した結果、打ち上げを許可するのがふさわしいとの結論を出し、これを受けて国家宇宙委員会はヌリ号の打ち上げ許可を最終決定しました。
韓国航空宇宙研究院が申請したヌリ号の打ち上げ予定日は1回目が10月21日、2回目が5月19日となっています。
打ち上げ管理委員会は、来月末にヌリ号の1回目の打ち上げが可能な日程を最終確定する予定です。
また、国家宇宙委員会は、ヌリ号を打ち上げる際の発射安全統制計画や飛行安全システム、打ち上げ場の安全計画など合わせて21の項目もチェックしたほか、事故に備えた最大2000億ウォンの補償責任の保険に加入しているかどうかなども確認したということです。
韓国航空宇宙研究院は、今回の国家宇宙委員会の決定を受けて、今月末に打ち上げ前の最終試験にあたる完全極低温試験(WDR)を行う予定です。