来年春の大統領選挙に向けて与党「共に民主党」の候補者を選ぶ予備選挙が行われているなか、出馬していた丁世均(チョン・セギュン)前国務総理が予備選挙から撤退することを決めました。
丁世均氏は13日、国会で記者会見を開き、「平党員に戻って、ひとつになる共に民主党、新たな大韓民国を目指して後押しする」と語り、予備選挙から撤退する意向を表明しました。
丁世均氏は、第20第国会の前半期議長のあと、現政権で国務総理を務め、大統領選挙に向けた「共に民主党」の公認候補者選びの予備選挙では、李在明(イ・ジェミョン)京畿道(キョンギド)知事、李洛淵(イ・ナギョン)元国務総理に次いで上位3人に入っていました。
そして公認候補者選びの予備選挙が始まった当初は、候補の一本化を進め、李光宰(イ・グァンジェ)元江原道(カンウォンド)知事との間で、丁氏への一本化を実現するなど、党内での正統性や経済政策での専門性をアピールして注目を浴びていました。
しかし、地域巡回投票では、一桁の得票率にとどまったことや、前日に開票が行われた、党費を納めない一般党員と国民による選挙人団投票の結果、4位となったことが響いて撤退を決めたとみられます。
これで、共に民主党の公認候補者選びの予備選挙は、5人による争いとなり、予備候補らは、全羅北道(チョンラブクト)出身の丁世均氏の地盤を、今後どう取り込むか苦心するものとみられます。
★2021年11月4日修正