OECD=経済協力開発機構は、韓国のことしの経済成長率が4%に達するとの見通しを示しました。
OECDは、21日、加盟国のことしの経済見通しをまとめましたが、韓国のことしの成長率は、ことし5月の見通しよりも0.2ポイント高い4%に上方修正しました。
成長率を上方修正した理由についてOECDは、韓国経済の堅調で早い回復傾向と、予想を上回る成果などを踏まえたと説明しています。
そしてOECDは、韓国の来年の成長率の見通しも、5月の見通しより0.1ポイント高い2.9%に上方修正しました。
主要20か国のなかで、ことしと来年の成長率の見通しがともに上方修正されたのは、韓国を含めて4か国です。
今回、OECDがまとめた世界全体のことしの成長率の見通しは、5月の見通しよりも0.1ポイント低い5.7%でしたが、来年の見通しについては、0.1ポイント高めて4.5%へと、予測をやや高めに修正しました。
これについてOECDは、「各国の政策やワクチン接種などによって回復傾向が続いているものの、回復モメンタムは多少弱まっている。ただ、EUの経済回復基金やアメリカの追加の財政支出などに加え、積み上がった家計貯蓄が消費につながって来年の成長を支える」と説明しています。