韓国戦争で戦死した韓国軍とアメリカ軍の遺骨を互いに祖国に返還する韓米遺骨送還式典がアメリカ・ハワイで行われました。
ハワイを訪問中の文在寅（ムン・ジェイン）大統領は現地時間の22日、ホノルルのヒッカム空軍基地で行われた韓米遺骨送還式典に出席しました。
この式典は、韓国戦争で戦死したアメリカ軍兵士の遺骨をアメリカに返還し、ハワイにある韓国軍戦死者の遺骨を国内に送還するための行事で、韓国軍戦死者68人とアメリカ軍戦死者６人が71年ぶりに祖国に帰ることになりました。
文大統領は式典で「英雄たちの犠牲があったからこそ、私の両親を含む10万人あまりの避難民が自由を手にし、今日の私もこの場にいることができた」と語りました。
文大統領はまた、「戦争の英雄たちが最も望むのは韓半島の完全な平和だ」として、国連総会の基調演説で言及した終戦宣言を改めて提案しました。
この日、返還された遺骨のうち、身元が確認されている２人の兵士の遺骨は大統領専用機で、身元が確認されていない68人の遺骨は、徐旭（ソ・ウク）国防部長官とともに空中給油機で韓国への帰路につきました。
身元が確認された２人は、アメリカ軍戦死者の遺骨とともにハワイに返還されたあとに韓国軍であることがわかり、国防部による鑑識の結果、身元が最終的に確認されたということです。
文大統領は、23日夜に韓国に到着する予定で、帰国後すぐに韓国軍戦死者の遺骨返還式に参加するということです。