韓国でおよそ8年ぶりに電気料金が値上げされます。
これは発電に用いる燃料の価格変動にあわせて調整するもので、来月1日から適用される10～12月期の電気料金について、1キロワット時（kWh）あたり3ウォン引き上げるということです。
電気料金の引き上げは2013年11月以来、およそ8年ぶりです。
4人家族で月平均350キロワット時（kWh）の電気を使用する世帯の場合、ひと月の電気料金は最大1050ウォン上がることになります。
電気料金を燃料の価格変動にあわせて調整する制度がことし初めに導入されましたが、新型コロナウイルスの流行が長期化するなか、電気料金を引き上げた場合、物価を刺激しかねないことから、電気料金は据え置かれてきました。
ところが、このところ燃料価格が大幅に上昇しており、値上げに踏み切らざるを得なくなったということです。
消費者物価上昇率が5か月連続で2％台となるなどインフレ懸念が強まるなか、電気料金の値上げにより、ほかの公共料金を含め物価上昇圧力が強まり、政府の物価管理にも負担となる見通しです。
中小企業や零細事業者は、新型コロナで打撃を受けた業種に対する電気料金の減免を求めています。