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政治

韓国のクアッド参加論は時期尚早 駐米韓国大使

Write: 2021-10-14 14:56:05Update: 2021-10-14 14:58:47

韓国のクアッド参加論は時期尚早 駐米韓国大使

Photo : YONHAP News

中国をけん制するためのアメリカ、日本、オーストラリア、インドの4か国の枠組み「クアッド(QUAD)」について、バイデン政権は当分の間、枠組みを拡大する計画はないことがわかりました。
李秀赫(イ・スヒョク)アメリカ駐在韓国大使は13日、国会の外交統一委員会で行われた国政監査で、アメリカ側からクアッド参加の提案を受けたことがあるかという質問に対して、「先月のクアッド首脳会合後にアメリカから関連の説明を聞いたが、当分は加盟国を拡大する計画はないことを確認した」と答えました。
クアッドは3月、テレビ会議形式で初の首脳会合を開催したのに続き、9月にはアメリカ・ホワイトハウスで初の対面での首脳会合を開きました。
アメリカ国内では、クアッドを「クアッドプラス」へ拡大したり、協力国家や分野を拡大すべきという声が出ていて、その対象国として韓国やベトナム、ニュージーランドなどが挙がっています。
李大使は、韓国のクアッド参加の必要性と関連して、「先端技術や気候変動、医療保健の3つの分野で個別的に参加する必要があればできるという立場だが、肝心の当事国各国はそのような意思がないようだ」とし、「クアッドに拡大の意向がないため、参加論は時期尚早だと思われる」と述べました。
李大使はまた、韓国がクアッド参加に消極的である場合、国益拡大の機会を逃しかねないという懸念に対しては、「アメリカは、韓国が持つ複合的な状況を十分理解している」と答えました。
そのうえで、「韓国などがアメリカと完全に同じトラックの上で動くことが、必ずしも北東アジアやインド太平洋戦略のためになるとは限らないという見方もある」と付け加えました。
一方、外交統一委員会の朴振(パク・チン)議員は、韓国がクアッドや米・英・豪による安全保障同盟「オーカス(AUKUS)」、米・英・カナダ・ニュージーランド・オーストラリアの機密情報共有枠組み「ファイブアイズ」のいずれにも属していないことに触れ、「必要があればクアッドに参加するなどの積極的な外交が必要だ」と呼びかけました。

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