ASEAN=東南アジア諸国連合の加盟国と韓国やアメリカ、日本、中国などが参加する東アジアサミット(EAS)が27日夜、開かれ、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は各国首脳に対して、9月の国連総会で提案した韓国戦争の「終戦宣言」に対する支持を呼びかけました。
文大統領は、オンライン形式で開かれた東アジア首脳会議で「終戦宣言は、対話の扉を開き、韓半島とアジア、ひいては世界の平和へと進む重要なスタート点だ」と述べました。
文大統領はまた「世界人口の54%、世界のGDP=国内総生産の62%を占める東アジアの結束は、新型コロナウイルスの克服や気候変動に対応する国際社会の連携と協力に大きく貢献するだろう」とし、「危機をチャンスに変えるため、東アジア首脳会議がより一丸となることを願う」と強調しました。
会議では、ミャンマー情勢や中国が海洋進出の動きを強める南シナ海の問題などについても意見が交わされました。
アメリカのバイデン大統領は「インド太平洋地域の平和と安全のため、ミャンマー情勢の安定や韓半島の完全な非核化に向けた真摯な外交努力が必要だ」と語りました。
また、ロシアのプーチン大統領は、新型コロナウイルスへの対応のために各国の努力や協力を持続させ、ワクチン接種証明書の相互認定などを通じた域内の往来の保障や東アジアサミットの協力メカニズムを提案しました。