アメリカのブリンケン国務長官が、台湾の国連機関の活動への参加を支持するよう各国に呼びかけたことについて、韓国政府は「一つの中国」の原則と国際機関の性格などを考慮するとして慎重な立場を示しました。
外交部の当局者は28日、「ブリンケン国務長官が台湾による国連機関への参加を支持するよう国連の加盟国に呼びかけたが、韓国はそれを支持するか」という記者の質問に対して、「政府は『一つの中国』の原則を尊重するという基本方針を表明してきている。また該当する国連機関の性格などすべてのことを考慮して、この問題を取り扱ってきている」と答えました。
ブリンケン国務長官は現地時間の26日、声明を発表し、台湾を国として認めない中国の政策のため、台湾が国連機関の活動に参加できないでいると批判しました。
ブリンケン長官は、「台湾の国連活動への『意味ある参加』は、政治問題でなく、現実的な課題だ。台湾の排除によって、国連や関係機関の重要な活動が損なわれている」と強調しました。
これに対して中国外交部の報道官は、すでにアメリカに厳正な抗議をしたとして強く反発しました。