韓国政府は、アフガニスタンの住民のために3200万ドル規模の人道支援を行うことに決めました。
外交部は29日、アフガン住民が置かれた深刻な人道的危機状況を考慮し、人道支援を行うことにしたと明らかにしました。
アフガン情勢が悪化して以降、韓国政府が支援を行うのは、これが初めてです。
外交部によりますと、現在アフガニスタンで活動中の国連世界食糧計画（WFP）、国連児童基金（UNICEF）などを通じて食料支援や避難民の保護、基礎保健など緊急を要する分野を中心に支援を行います。とくに、最もぜい弱な子供や女性を優先して支援する計画だということです。
また、アフガンに隣接するイランやパキスタンに滞在中のアフガン難民に対しても、食料や基礎保健などで支援を行う予定です。
外交部の当局者は「去年まで、アフガン政府の再建を中心に支援が行われたが、ことしは全額が人道支援に割り当てられるかたちだ」としたうえで、「今後もアフガンの人道的危機を解消するために貢献していく計画だ」と説明しました。