新型コロナウイルス感染症の影響で、ホテルに泊まりながらバカンス気分を味わう、いわゆる「ホカンス」で休暇を過ごす人が増え、水着を買い求める人が増えていることがわかりました。
ロッテデパートが13日、発表したところによりますと、水着の売り上げは、コロナ禍後、去年上半期までは、減少傾向にありましたが、去年下半期から増加に転じたということです。
去年下半期の水着の売り上げは15%伸び、なかでも12月は3倍に増えました。
例年ですと、冬には東南アジアなどへの海外旅行客向けの水着が売れましたが、事実上海外旅行が難しくなった今のコロナ禍でも、「ホカンス」で休暇を過ごす人が増えていることから、水着も売れているということです。
また、去年の夏から、新型コロナワクチンの接種が拡大され、室内プールなどの運営制限が緩和されたことなども追い風になったとみられます。
これを受けて、ロッテデパートは新年のセール期間に、水着などのビーチウェアの割引販売を実施しているほか、オンラインストアの「ロッテ・オン」でも水着セールを行っています。
ロッテデパートの関係者は、「まだコロナ禍前の水準を回復したわけではないが、ホカンスを楽しむ若者世代を中心に水着の需要が伸び、オンシーズンとオフシーズンの区分があいまいになった。季節と関係なく通年で販売が続くとみられるため、ことしの水着市場は去年より好調になると期待している」と話しています。