新型コロナウイルスの流入を防止するため国境を封鎖していた北韓が、1年5か月ぶりに中国に貨物列車を運行させたことがわかりました。
北韓の複数の消息筋によりますと、北韓の新義州（シニジュ）を出発した貨物列車が現地時間の16日午前9時10分ごろ、中国・遼寧省の丹東に到着したということです。
この列車は、北韓の新義州と中国の丹東を結ぶ鉄橋「中朝友誼橋」を渡って中国入りしたということで、消息筋によりますと、列車は緊急物資などを積み、北韓に戻るものとみられます。
中朝の貨物列車は、中国で新型コロナの感染が確認されてからも断続的に運行されましたが、感染拡大が本格化した2020年9月、北韓は中国との人的交流と陸路の貿易を中断し、国境を封鎖しました。
これまで北韓は、中国との間で海上を通じた貿易を続けてきましたが、今回の貨物列車の運行が、中朝の陸路貿易の再開につながるか注目されます。
これについて韓国政府は、中朝による陸路貿易の再開は、中朝の間で協議して決める事案であり、韓国政府も動向を注視するとコメントしました。