文在寅（ムン・ジェイン）大統領から各国の大使らに贈られたソルナル＝旧正月のギフトに、独島（トクト、日本でいう竹島）とみられる絵が描かれていたとして、ソウルの日本大使館が21日、受け取りを拒否したことがわかりました。
日本大使館の関係者は22日、KBSとの電話インタビューで、「文大統領が相星孝一大使宛てに贈った旧正月のギフトに竹島とみられる絵が描かれていることを確認し、受け取りを拒否し、返却した」と述べました。
日本大使館は、「日本固有の領土」だという日本の立場を改めて伝え、韓国側に強く抗議したということです。
ギフトは、旧正月の慣例として大統領夫妻から毎年、国の功労者や韓国に駐在する各国大使、メディア関係者らに贈られるもので、日本の相星孝一大使宛てにも送付されました。
ギフトには伝統酒や栗などが収められ、「任期最後の年に一日一日を惜しむ気持ちで国政を全うしたい」と記した文大統領の手紙も添えられていました。
ギフトの箱のイラストは毎年変わりますが、ことしは新型コロナを克服する元年にするという決意を込めて、韓国で最も先に日が昇る独島の日の出を描いたものとみられています。
大統領府青瓦台の関係者はKBSに対し、「青瓦台は返却について確認できない。今のところ特別な立場はない」としていて、外交部当局者も特に説明はなく、「独島は歴史的、地理的、国際法的に明白な韓国固有の領土」と述べるにとどまっています。