北韓が12日、短距離弾道ミサイルを発射したことについて、韓国大統領室の国家安保室は「重大な挑発だ」として、強く糾弾しました。
国家安保室の金聖翰(キム・ソンハン)室長は12日午後、ソウル龍山(ヨンサン)区にある大統領室危機管理センターで安全保障状況点検会議を開きました。
会議の後、配布された報道資料によりますと、出席者らは北韓の相次ぐミサイルの発射は、韓半島と東アジアの緊張を高め、世界の平和と安定を深刻に脅かす挑発行為だと指摘し、強く糾弾したということです。
また「政府は、徹底した準備態勢を保ち、引き続き国際社会と緊密に連携していく」としたうえで、新型コロナの感染者が北韓国内で初めて確認されたなかでも、住民の生命や安全を度外視して、弾道ミサイルの発射を続ける北韓の行動を非難しました。
政府は北韓の挑発について、安全保障状況への客観的な評価を通じて実質的で厳正な措置を取っていくとしました。
国家安保室は会議で、合同参謀本部から北韓の弾道ミサイルの動向について報告を受け、韓国軍の韓米連合準備態勢を点検し、対応策を協議しました。
会議には、安保戦略、外交、統一、国防担当の秘書官らが出席しました。