革新系最大野党「共に民主党」の非常対策委員会は12日、性的事件を起こした疑惑があるとして朴完柱(パク・ワンジュ)国会議員を除名したと発表しました。
朴氏は、「共に民主党」に所属する当選3回の国会議員で、院内首席副代表や政策委員長などの要職を歴任した重鎮です。
朴氏は、去年の暮れ、職員に対してセクハラ行為をした疑惑が持ち上がり、党の倫理観察団による調査が行われ、その結果をもとに非常対策委員会は全会一致で除名を議決しました。
「共に民主党」は12日、記者会見を開いて謝罪し、党として厳しく対応する姿勢を強調し、国会の倫理特別委員会に提訴する考えを明らかにしました。
「共に民主党」では、朴完柱氏以外にもセクハラ行為の疑惑が持ち上がっている議員がいるとし、党の指導部は、6月の地方選挙に有利か不利かを考えず、調査と懲戒を続けていくとしています。
「共に民主党」はこれまで党の有力者による性的事件が相次いで起き、世論の批判を受けてきました。
「共に民主党」が謝罪と再発防止を繰り返し表明してきたにもかかわらず再び議員による性的スキャンダルが浮上したことから、6月の地方選挙への影響は避けられない見通しとなっています。