北韓は15日、韓半島情勢を悪化させた張本人はアメリカであり、G7＝主要7か国が北韓の合法的な自衛権を侵害したと主張したうえで、軍事力を強化していく方針を明らかにしました。
G7は先月9日に発表した共同声明で、北韓がことし3月にICBM＝大陸間弾道ミサイルの発射を強行するなど、核実験とミサイル発射のモラトリアム（一時停止）を放棄したと非難したうえで、国際社会の一致した対応が必要だと強調しました。
これに対して北韓は、主権国家の合法的な自衛権行使に対する露骨な侵害行為であり、いかなる場合においても受け入れられないと批判しました。
そして、これまでアメリカが北韓を想定した合同軍事演習や戦略兵器の試験を行い、北韓の安全を脅かしてきたため、これに対応して北韓が軍事力を強化するのは当然のことだと主張しました。
そのうえで、問題は、核実験とミサイル試験をもっとも頻繁に行い、韓国に様々な戦争装備を売り続けているアメリカなどG7が、北韓の自衛的な国防力強化に言いがかりをつけていることであり、誰に何と言われようと今後も軍事力を強化していくと強調しました。