韓国軍の関係者は16日、北韓が7回目の核実験を実施する可能性があるとされていることについて、「北韓が近く核実験を行うという最悪な状況も想定して備えている」と述べました。
そのうえで、北韓の動向を注視し、警戒態勢を維持していると強調しました。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領はこの日、国会での施政方針演説で、「北韓は核兵器システムの高度化を進めており、核兵器の運搬手段であるミサイル発射実験を続けている。北韓が核実験を準備する兆候もとらえている」と、警戒感を示しました。
専門家は、北韓が7回目の核実験の準備をすでに終えており、実験を行う時期は、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の判断次第であるとみています。
尹錫悦政権が発足して初めてとなる韓米首脳会談が今月21日にソウルで開催されるのに合わせ、21日を前後に、核実験に踏み切るとの見方がある一方、北韓で新型コロナウイルスの感染が急拡大していることを考えると、核実験を行うにはリスクが大きいのではないかという見方もあります。