慶尚北道(キョンサンブクド)義城(ウィソン)で日中の最高気温が36度近くに達するなど、21日は全国的に真夏日や猛暑日となったなかで、電力需要のピークに対し、供給力にどの程度の余裕があるかを示す「電力供給予備率」がことしに入ってもっとも低かったことがわかりました。
電力取引所が23日発表したところによりますと、21日の電力供給予備率は12.2%と、ことしに入ってもっとも低かったということです。
電力供給予備率は、その日の供給力から最大電力を差し引いた値の供給予備力を、最大電力で割って算出します。
この値が低ければ低いほど、電力需給のひっ迫への不安が高まります。
21日の電力供給力は9万1094メガワット、最大電力は8万1164メガワットで、供給予備力は9930メガワットまで低下しました。
この日、義城、安東(アンドン)などでは猛暑警報が、世宗(セジョン)市、大邱(テグ)などでは猛暑注意報がそれぞれ出されました。
義城の日中の最高気温は35度9分、安東は35度5分で、ソウルも32度6分まで上がりました。
梅雨が始まれば、当分は電力需要が減るとみられますが、ことしの夏は平年より暑くなる見通しで、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いてきていることから景気が回復し、電力需要も去年より伸びると予想されているため、電力需給のひっ迫が懸念されます。
そのうえ、来月からは電気料金が引き上げられるため、この夏の電気料金は一層負担が増すものとみられます。