韓国では、7月から電気料金とガス料金が同時に値上がりします。
韓国電力は27日、7月から9月までの燃料費調整単価を1キロワット時当たり5ウォン値上げすると発表しました。
これによって、月平均で307キロワット時の電気を使用するとされる4人家族の標準世帯が負担する電気料金は、月平均で1535ウォン増えるという見通しです。
また来月から、民間用のガス料金も、1メガジュール当たり1.11ウォン値上がりします。
これによって、4人家族の標準世帯のガス料金の負担額は、月平均で2220ウォン増える見通しで、電気料金とガス料金が同時に値上がりすることで、家計の負担はさらに増えることが懸念されます。
今回の値上げは、ウクライナ情勢などを受けて世界的にエネルギー価格が上昇していることが背景にあります。韓国電力が政府に提出した資料によりますと、燃料費の上昇による赤字を解消するためには1キロワット時当たり33.6ウォンの値上げが必要で、今回の1キロワット時当たり5ウォンの値上げは、「焼け石に水」程度の効果にしかならないとみられています。