北韓の金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長は27日、朝鮮労働党書記局拡大会議を開き、党中央委員会の組織の改編などについて重大な決断を下した模様です。
北韓の朝鮮中央通信は28日、金委員長は党中央委員会の本部庁舎で書記局拡大会議を開いたと明らかにしました。
この会議で金委員長は、党中央委員会の組織改編について指示したほか、機密文書の管理システムの改善や公安・司法・検察部門に対する政策的指導の強化、地方の党組織や勤労団体など末端組織の事業に関しても指示を下したということです。
朝鮮中央通信はまた、金委員長が党中央委員会の各部署の任務と党の政治活動における重要な原則や方法について重大な決断を下したと明らかにしましたが、具体的な内容には触れていません。
金委員長は今月12日、党書記局会議を開き、幹部らの「非革命的な行為」について指摘していました。
これについて、新型コロナウイルスの感染拡大で市民が動揺しているという危機感と今後の統制強化に向けた方針が背景にあるとする見方が出ています。