NATO＝北大西洋条約機構首脳会議に出席するため、スペイン・マドリードを訪問している尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領は、オーストラリアのアルバニージ首相と首脳会談を行い、本格的な外交日程がスタートしました。
尹大統領は韓国時間の28日夜、マドリード市内のホテルで開かれた韓豪首脳会談で、アルバニージ首相の就任を祝福したあと、「両国ともに新政権が発足したばかりだが、今後両国関係の更なる発展に向け、緊密に協力することを希望する」と話しました。
非公開で行われた会談では、アジア太平洋地域における中国との関係構築をはじめ、北韓の挑発に対する共同の取り組みなどが主な議題として話し合われたと言われます。
北韓の核問題について、オーストラリアは、北韓に科している経済制裁を今後も強力かつ厳しく履行するとともに、北韓の非核化と韓半島の平和構築に向け、積極的に協力する姿勢を改めて示しました。
尹大統領はその後、金建希（キム・ゴンヒ）夫人とともに、マドリード宮殿でスペインの国王フェリペ6世が主宰する晩さん会にも出席しました。
一方、尹大統領は29日、スペインのマドリードで開かれるNATO加盟国とパートナー国による首脳会議に出席します。
韓国をはじめ、日本やオーストラリア、ニュージーランドなどNATO首脳会議に招待されたインド太平洋地域の4か国の首脳らは別途会合を開き、域内の安全保障や経済をめぐる懸案について話し合う案も検討しているということです。
尹大統領はNATO加盟国とパートナー国による首脳会議で、およそ3分間の演説を行う予定で、首脳会議に先立ち、アメリカのバイデン大統領と日本の岸田首相との韓日米首脳会合を行う予定です。
4年9か月ぶりとなる韓日米首脳会合では、北韓の核とミサイルの脅威に対応するための連携策をはじめ、インド太平洋地域の経済安保協力などについて話し合うものとみられます。