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韓半島

北韓、韓国からの風船が新型コロナ感染源との疑い示唆

Write: 2022-07-01 10:46:17Update: 2022-07-01 13:59:03

北韓、韓国からの風船が新型コロナ感染源との疑い示唆

Photo : YONHAP News

北韓は、国内の新型コロナウイルス感染拡大に関する調査結果を発表し、韓国との軍事境界線付近で「異質なもの」に接触した患者から始まったと結論づけ、韓国にいる脱北者らが飛ばす風船を感染源として疑っていることを示唆しました。
北韓の朝鮮中央通信は1日、国家非常防疫司令部の調査結果として、韓国と境界を接する北韓南部の江原道(カンウォンド)金剛郡(クムガングン)伊布里(イポリ)が最初の発生地域だという結論に達したと報じました。
朝鮮中央通信は、この地域で、4月初めに18歳の軍人と5歳の幼稚園児が野山で見慣れない物と接触したことが明らかになったとし、2人から悪性ウイルス感染症の初期症状らしき臨床的な特徴が現れたとしています。
その後、4月中旬ごろに伊布里から首都平壌に来た人々が発熱症状を示し、接触した人々から発熱者が急速に広がったと説明しています。
金剛郡伊布里は、韓国北部の江原道麟蹄郡(インジェグン)と楊口(ヤンググン)郡に接しています。
朝鮮中央通信は、「国家非常防疫司令部は、国境地域から風をはじめとする気象現象と風船によって飛んできた見慣れない物を警戒し、出所を徹底解明するよう指示した」と伝えました。
金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は、北韓の新型コロナの感染状況について安定的に管理してきたと強調していて、感染の責任を韓国に転嫁した形です。
これに対し、韓国統一部は1日、風船を介して新型コロナウイルスが北韓に入った「可能性はない」という見解を示しました。
統一部のチャ・ドクチョル副報道官は1日の定例会見で、「韓国の民間団体が風船を飛ばした時期と北韓が主張する最初の感染者が風船に触れたとする時期が一致しないうえ、物体の表面についたウイルスによって感染するのは科学的に不可能だ」と反論しました。
韓国の活動家や脱北者らは長年、軍事境界線付近から北韓の体制批判をするビラや人道支援物資を風船で飛ばしていて、北韓はビラ散布に強く反発しています。

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