尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領は韓国を訪れたアメリカのペロシ下院議長と4日、電話会談を行いました。 
大統領室によりますと、尹大統領は4日午後2時半から40分あまりにわたって龍山（ヨンサン）の大統領室からペロシ議長に電話をし、外交、国防、技術協力などを議題に意見を交わしたということです。
電話会談には、ペロシ議長に同行している下院外交委員長など下院議員6人も同席しました。
尹大統領は会談で、「ことし5月21日の韓米首脳会談でバイデン大統領が約束したグローバルな包括的戦略同盟を今後、発展させていくうえで、アメリカ議会とも緊密に協力したい」と述べました。
尹大統領は、ペロシ議長一行が軍事境界線の共同警備区域（JSA）を訪問することについて、韓米の強力な対北韓抑止力の証になるだろうと強調しました。
これに対してペロシ議長は、「尹大統領の就任後、初めての休暇中に時間を割いていただきありがたい」としたうえで、「韓米同盟はさまざまな観点から重要だ。数十年にわたって多くの犠牲によって守られてきた平和と繁栄を必ず守り、発展させていく義務が両国にはある。これからも韓米が自由で開かれたインド太平洋の秩序をともに築いて行こう」と呼びかけました。
今回の会談では、台湾をめぐる問題は取り上げられなかったということです。