韓流人気に後押しされ、インスタントラーメンのことし上半期の輸出額が、過去最高を更新しました。
関税庁が7日、明らかにしたところによりますと、インスタントラーメンのことし上半期の輸出額は、前の年に比べて19.9%増えて3億8340万ドルを記録し、上半期としては過去最高を更新しました。
輸出先別には、中国が9191万ドルでもっとも多く、次いでアメリカ4786万ドル、日本3032万ドル、台湾1483万ドル、フィリピン1477万ドルの順でした。
インスタントラーメンの輸出額は2015年から増加が続き、新型コロナウイルスが流行した2020年上半期は、前の年に比べて37.4%急増しました。
輸出が好調だった理由として、新型コロナの影響で巣ごもり需要が増えたことや、韓国ドラマや映画などが世界的にヒットしたことで、韓国の食文化に対する関心が高まったことがあげられました。
ただ、去年上半期の輸出額の伸び率は、5.8%にとどまりましたが、ことしは再び20%近い伸びを記録しました。
こうした結果について業界関係者は、新型コロナがエンデミック(一定の季節や地域に流行する感染症)に移行しつつあるなかでも、インスタントラーメンの輸出が伸びたことから、巣ごもり需要の増加による一時的なヒットではなく、海外での人気が定着しつつあると分析しました。