韓国内のTHAAD=高高度迎撃ミサイルシステムの配備と運用について、中国側が繰り返し問題提起していることに対し、アメリカ国務省は「不適切な圧迫だ」と中国を批判しました。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権が発足してから初の韓中外相会談が9日、中国で開かれ、中国側はTHAADについて問題提起しました。
アメリカ国務省の副報道官は11日(現地時間)、「THAADは、北韓に対応するために考案された慎重かつ制限的な自衛的防衛力であり、北韓の大量破壊兵器や弾道ミサイルなどの攻撃から韓国や同盟軍を守るためのものだ」と明らかにしました。
そのうえで「韓国に対し、自衛的防衛力を放棄するよう求める批判や圧迫は不適切だ」として、中国を批判しました。
THAADをめぐって、中国側は「THAADを追加配備せず、アメリカのミサイル防御に参加せず、韓日米軍事同盟を結成しない」ことに加え「配備されたTHAADの制限する」ことを意味する、いわゆる「3不1限」を韓国側が約束したとして、その遵守を繰り返し主張しています。