中央防疫対策本部によりますと、新型コロナウイルスの感染者は12日午前0時までに新たに12万8714人が確認されました。このうち海外からの入国者は464人でした。
新たな感染者は、前日に比べては減りましたが、前の週の同じ曜日に比べると1.14倍に増加しています。
重症患者は453人で、5月2日以来102日ぶりに最も多くなりました。
病床使用率は、重症患者向けが40.8％で前の日より2ポイント増加し、準重症患者向けは60％を上回りました。
死者は58人で、このうち53人が60歳以上の高齢者だったということです。
新型コロナの再流行の拡大により、飲み薬「パクスロビド」の処方量も増えています。
保健当局によりますと、6日から11日までに使用されたパクスロビドは3万4884人分で、前の週の1.6倍に増加しました。
保健当局は「高齢者など感染リスクの高い人は、初期に治療薬を使用すれば、致死率が半分程度まで下がる」として、治療薬の積極的な処方を呼びかけています。
一方、政府は、高齢者など感染リスクの高い人が診療機関を利用する場合、予約を通じて優先的に検査や診療を受けられるようにする方針です。
また、一部の解熱剤などかぜ薬が需給に問題をきたさないよう支援するほか、病床使用率の推移を考慮し、必要があれば行政命令を出して病床確保に乗り出すことにしています。