万国博覧会の釜山への誘致に向けて、広報大使を務める人気アイドルグループ、BTS＝防弾少年団が釜山で開く無料コンサートの費用負担をめぐって論争が続いているなか、BTSの所属事務所が「無料コンサートに参加するのは国と社会に貢献するためだ」というコメントを発表しました。
BTSの所属事務所は22日、コメントを出し、「参加はBTS自らの意思によるものだ」と説明しました。BTSは出演料を受け取らないことも明らかにしています。
BTSの釜山無料コンサートをめぐっては、開催費用が70億ウォン以上かかり、それを所属事務所が自費で負担しなければならないと報じられると、「兵役問題と紐づけて国の行事に参加させようとしているのではないか」、「国のためという名目での搾取ではないか」という論争が巻き起こりました。

所属事務所は「万博の釜山誘致に向けて取り組んでいる政府、自治体、企業の財源がBTSの釜山コンサートに大規模に投じられることは望ましくないと考えている。国の行事への参加については、費用より、価値ある結果を優先している」と話しました。
さらに「政府の支援は、国民の税金であるため、常に慎重にアプローチしてきた」として、開催費用の多くを企業スポンサーからの協賛金やストリーミング配信時の広告などで賄う方針を示しました。