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社会

検察が前国家安保室長を逮捕 文政権高官の拘束は初

Write: 2022-12-05 11:36:07Update: 2022-12-05 16:04:07

検察が前国家安保室長を逮捕 文政権高官の拘束は初

Photo : YONHAP News

検察は3日、文在寅(ムン・ジェイン)前政権で大統領府青瓦台の国家安保室長を務めた徐薫(ソ・フン)氏(67)を、職権乱用などの疑いで逮捕しました。 
 
検察は、2020年に起きた北韓による韓国人公務員の射殺事件において、徐容疑者が当時の文政権にとって不都合な情報を削除するよう指示したとみています。
 
事件では、公務員が韓半島西の海、西海(ソヘ)で勤務中に行方不明となったあと、北韓沿岸の海上で北韓軍に銃撃され、遺体を燃やされたものです。文政権は、公務員が自ら北韓に渡ろうとしたと発表していました。
 
検察は、徐氏が事件発生直後に政府高官が集まった会議で、公務員が北韓側に銃撃された事実を隠滅しようと、関係部署に関連情報を削除するように指示した疑いで捜査しています。さらに検察は、徐氏が「公務員は自主的に北韓に渡ろうとした」との結論を出し、国防部や国家情報院などの報告書や報道資料に虚偽の内容を書かせた疑いもあるとみています。検察は、徐氏の指示を受けて、徐旭(ソ・ウク)前国防部長官が傍受情報などの削除を指示したとみています。
 
徐氏は、容疑を否定しています。
 
文政権の大統領府高官の逮捕はこれが初めてです。
 
裁判所は、2日に行われたおよそ10時間にわたる尋問審査を経て、「証拠隠滅のおそれがある」として逮捕状を出しました。
 
検察は、情報機関である国家情報院の前トップへの捜査も進めており、さらに文前大統領自身に捜査が及ぶかが焦点になっています。
 
これに先立って、文前大統領は1日、当時の判断を自身が「最終承認した」とし、「当時と判断の根拠となる情報や状況に変わりはないのに、政権交代で判断が覆された」と主張しました。

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