地震による甚大な被害が出ているトルコに対し、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、救助隊や医薬品などの緊急支援物資を速やかに届けるよう指示しました。
現地時間の6日未明、トルコ南部のシリアとの国境に近い地域で、マグニチュード7.8の地震が発生し、両国にまたがる広い範囲で多数の建物が倒壊しました。同じ日の午後にも、マグニチュード7.5の地震があり、これまでにトルコとシリアであわせて4000人以上の死亡が確認されるなど、甚大な被害が出ています。
韓国外交部によりますと、この地震による韓国人の被害は確認されていないということです。
この地震を受けて、尹大統領は、救助隊や緊急医薬品などの緊急支援物資支援のためトルコに軍の輸送機を速やかに派遣するよう、関係部処に指示したということです。
外交部によりますと、救助活動や人道的支援のため、消防庁、外交部開発協力局、国際協力団の職員合わせて3人が先遣隊として6日、トルコに向けて出発したということです。
尹大統領はまた、7日未明に英語SNSアカウントを通じて、「韓国は愛する人々を失ったトルコの国民に深い哀悼の意を表する」としたうえで、「韓国戦争で韓国軍を支援してくれた兄弟国のトルコを、あらゆる方法で支援する準備が整っている」と述べました。
また外交部も報道官の声明を出し、犠牲者や遺族に深い哀悼の意を表するとともに速やかな震災復旧を期待すると述べました。