韓国の為替市場の国際競争力を高めるため、早ければ来年下半期にも、JPモルガンやシティバンク銀行など、海外の金融機関が国内の為替市場に直接参加できるよう、制度改革が行われる見通しです。 
 
ソウル外国為替市場の取り引き終了時間は、現行の午後3時30分から深夜2時に延長され、最終的には24時間化される予定です。
 
政府は7日、こうした内容を盛り込んだ為替市場の構造改革案を発表し、来年下半期からの実施を目標に準備を進めると明らかにしました。
 
政府が為替市場の改革に乗り出したのは、1997年のアジア通貨危機以降、26年ぶりです。
 
貿易や資本市場の規模が大きく拡大したことや、外貨準備高など対外健全性が高まったことを受けて、国内の外貨市場へのアクセスのしやすさを先進諸国の水準に引き上げ、国際競争力を確保することがねらいです。
 
まず、海外の銀行や証券会社が国内の為替市場に直接参加できるようにします。
 
また、海外との時差による不便さを軽減するため、為替市場の取り引き終了時間を、ロンドン市場の取り引き終了に合わせて、韓国時間の深夜2時まで延長します。
 
政府は、各銀行や市場の対応状況などを考慮しつつ、為替市場の取り引きを、最終的には24時間に拡大する方針です。