相次ぐ利上げによる利子収入の増加に支えられ、韓国の大手金融持ち株会社の去年の利益が、これまででもっとも多かったことがわかりました。
KB銀行、新韓(シンハン)銀行、ウリ銀行の持ち株会社は8日、それぞれ去年の業績を発表しました。
それによりますと、KBの去年の純利益は4兆4133億ウォン、新韓は4兆6423億ウォン、ウリは3兆1693億ウォンで、それぞれ過去最高となりました。
3社の去年の純利益は、合わせて12兆2249億ウォンに上ります。
こうした好業績の背景には、相次ぐ利上げによる利子収入の増加があります。
中央銀行の韓国銀行は去年、政策金利を、一挙に0.5ポイント引き上げる「ビッグステップ」2回を含め、合わせて7回にわたって2.25ポイント引き上げています。
KB、新韓、ウリの3社は、去年、手数料などによる純利益は前の年に比べて減りましたが、利子による利益は増えました。
3社は過去最高の利益を、配当などにより株主に積極的に還元するとしています。
一方、ネット専業銀行のカカオバンクも、利子による利益の拡大や住宅担保ローン商品の販売開始などに支えられ、去年、前の年より28.9%多い2631億ウォンの純利益を上げ、過去最高の業績となりました。