韓国初の民間ロケットがブラジルで打ち上げられました。
韓国のスタートアップ「イノスペース」は、独自に開発したエンジン検証用の試験ロケット「ハンビッTLV」が現地時間の19日午後、ブラジルのアルカンタラ発射場から打ち上げられたと発表しました。
「ハンビッTLV」は、韓国初の民間ロケットとなります。
ブラジル空軍は、「ハンビッTLVが4分33秒間飛行した」としたうえで、今回の打ち上げについて「両国の協力によって成功したと見られる」としています。
イノスペースは、「問題なく打ち上げられたもようだ」とし、「エンジンの飛行性能の検証とともに成功の可否を確認している。飛行データを分析した後、結果を発表する」としています。
打ち上げに成功したかどうかは現地時間の20日午前に判明する見通しだということです。
ハンビッTLVは、衛星打ち上げ用の2段ロケット「ハンビッ・ナノ」に搭載される推力15トンのハイブリッドエンジンの飛行性能を検証するため開発されたもので、全長16.3メートル、直径1メートル、重量8.4トンの1段ロケットで、エンジン1基を搭載しています。
今回の打ち上げ試験では、ブラジル空軍の傘下にある航空宇宙技術総合司令部が開発した慣性航法装置「SISNAV」を搭載しています。
イノスペースは、去年12月にハンビッTLVを打ち上げる計画でしたが、気象条件の悪化や技術的な問題が相次いで発生し、3回延期されました。